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リサーチ

〜 リサーチ(研究)〜

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ここでは鯉釣りを通して、また飼育観察から判ったことなどを書いてあります。

江戸川中流域はこんな感じのところです
江戸川中流域の様子 私が江戸川で竿を出すようになってからもう10年以上が過ぎています 以前は下流部にもよく通いましたが、ここ4〜5年は中流域の特定のポイントで竿を出しています。時間が取れる時は利根川メインで霞ヶ浦・北浦などにも行きますが、短時間しか竿が出せない場合はたいてい江戸川です。
降雨による増水後 冬枯れ間近の風景

自然の中で生きている生物を対象にした魚釣りなので月単位で区切るのではなく、
この日を境に「必ず季節が動く日」を基準に攻め方を変えています。

下の表は江戸川中流域の釣り期を簡単に説明してあります。

江戸川中流域における釣行パターン
春分の日〜夏至まで 夏至〜秋分の日まで 秋分の日〜冬至まで 冬至〜春分の日まで
春分の日の前後からシーズンインします。暖かい日が2〜3日続いた後が狙い目です。3月下旬〜4月の上旬までが一つのチャンスですが、4月中旬以降は季節の変わり目に降る雨による増水で竿が出せない日が多いです。この降雨により、中流域での鯉の乗っ込みが始まります。GW〜はベスト期! GW前後から天候も安定し水量も落ち着くので1日を通して釣り易い時期です。入梅期〜アオウオ・草魚・連魚の遡上が始まります。鯉を狙うなら夜釣りの方が面白い時期ですが、夏の雷雨には注意が必要です。高水温で下流部の釣果が落ちる真夏でも、中流域では流れがあるので釣れます。 台風シーズンまでは夜釣りの方が釣れますが、秋の釣り期は意外と短いです。
11月までは暖かい日には型を見ることができますが、12月に入るとほとんど深場に落ちるのか?釣れません。ベテランのアオ師に話を聞いた処、アオウオも11月の始め位で終わりますとのこと。
中流域ではシーズンオフです。私はこの時期は江戸川では竿を出しません。



3月の中旬に暖かい日が続けばチャンスです。
下流部では暮れ〜ゴカイエサのシーズンになるようです。


自然現象と釣果の関係
降雨 雨そのもので釣果が左右される訳ではありませんが、降雨による増水や濁り、水温の変動等、2次的な理由により釣れる日と釣れない日があります。春の雨は釣果にムラがでます。特に春先には冷たい雨が降ることが多く一雨で冬の水温に逆戻りという場合も。夏の雨は高すぎる水温の降下と水中に酸素を供給するので釣れる確立が高くなります。
雷雨 雷の鳴っている時にはアタリがあっても竿に近づかないのでわかりません。しかしアタリがあったことは何回かありますが、当然何が喰ったかは不明。夏の雷雨や夕立のあとは降雨の理由から釣れます。

台風 本流は増水と濁りで釣れません。鯉は支流や岸よりの障害物等、少しでも流れの緩い場所に避難します。このような条件の時は、支流やヘチに魚が寄ってるので、匂いの強いエサで静かに攻めると入れ食いになる時もあります。

台風で増水した江戸川江戸川中流域は下流部に比べると川幅が狭く水深もあまりないので、台風や大雨で河川敷内まで冠水してしまうと平常水位まで下がり、釣りが可能になるまで一週間以上かかります。

 ←台風で増水した江戸川
地震 震源までの距離や揺れの大きさにもよりますが、経験上震度2〜3以上の揺れを感じた地震の後は概ね半日位釣れません。地震は地表より水中の方が伝わり方が速いので、魚は揺れが来る前に察知します。人が揺れを感じる30秒〜1分以上も前から水面上に魚が大量にジャンプする異様な光景を見ることもあります。地震は地殻の崩壊や圧壊により発生しその際、地電流が流れ地磁気(磁場)が乱れますので、その辺が関係しているのかもしれません。但し、幹線道路や鉄道の橋脚の周辺等、常時振動が起きる場所では釣果に影響が出るかは分かりません。

その他 江戸川や利根川には連魚が生息していますが、この連魚の群れを観察することで、釣り当日の魚の活性を判断することができます。連魚は中層〜上層を群れで行動する習性がありますので、釣り場で連魚が観察可能なら竿を出す前に静かに連魚の行動パターンを調べます。連魚が力なく表層水面に居る時(漂ってるような状態)は竿を出しても、鯉は釣れません。これは高水温期によく見られる状態で、水中の溶存酸素量が不足しているためと思われます。このような場合は、風が吹いて水面がざわつくか、雨が降るなどで条件が変わらなければ、魚の活性が低いと判断します。反対に連魚の群れが水面付近でせわしく行動している時は他魚の活性も高く、鯉も釣れる確立が高くなります。

気温と水温 鯉は変温動物ですからその行動は周りの温度に左右されます。水中で生活している魚類は当然ながら、水温の変動が魚の活性と密接な関係になり、鯉の適水温は16℃〜24℃位までで、この範囲にプラス・マイナス前後2℃を加えた部分が釣果を得られる範囲ではないでしょうか。そしてその水温は気温や降雨に大きく左右されることです。水は温まりにくく、冷めにくいという性質があり、これは気温が上がっても水温はすぐに上昇しないということです。つまり水温の変動には1日〜2日のタイムラグがあり、これを釣りに当てはめると、春先は暖かい日が2・3日続くと一気に水温が上がり鯉の活性も高まります。逆に、晩秋は冷え込みが厳しい日であっても数日前まで暖かければ、まだ水温が下がりきってなく鯉も十分狙えることになります。関東地方を例にとると4月中旬位〜11月中旬位が(夏の高水温期を除く)鯉釣りに適した水温であり、その前後10日〜20日位がプラス・マイナス2℃の誤差の期間にあたります。夏は夜間が鯉の活性が上がる時間帯です。

※上記のことは、私が鯉釣りを通して経験したことを書いておりますので、学術的に
調べたものではなく地域や釣り場によっては当てはまらない場合もあります。


ベイトページにも簡単に載せていますが、巨鯉やアオウオ釣りの
エサ!タニシについてもう少し細かくリサーチしています。

エサについての考察
タニシ 水槽飼育のタニシ 採集したタニシ
生息場所・・・湖沼や池・河川の本流にも生息しているが、エサとしてある程度(バケツに一杯位)の量を確保するなら農薬の空中散布等の行われていない地域の田んぼ周辺の用水路や小川がベストだと思います。タニシは水深の浅い場所を好み、水量の多い河川等では水門や捨石廻り、アシが茂る岸よりにしか生息していません。(場所によっては水路全体に碁石のように大量に生息している場合もあります)
ウェイダーを履いてのタニシ捕り風景
採取方法・・・網ですくって取るのが普通ですが、時には、ウェイダーを履いて腰まで水路に入って捕る事もあります。
効率のいいのは夜間にコンクリブロックや水路の縁に網をあて、そのまま小走りに歩いて行くやり方ですが、水路の地形やコンクリート護岸の形態によっては、集めるのに時間がかかります。また、水の比較的きれいな水路では、シジミも一緒に捕れますので、それらもエサとして使うことができます。(写真右は、ヤマトシジミで若い時は黄色がかってます)
採取出来る時期・・・その気になれば通年捕ることが出来ますが、晩秋〜水温の低い4月上旬までは、水底の泥底の中や、水の抜けた田んぼで越冬しています。(この時期は泥ごとすっくて捕ることになります)
地域によって多少のずれがありますが、4月の中旬位から普通に捕れるようになり、田植えの準備で田んぼに水を入れる頃が目安です。
タニシの活動する時間・・・水温の低い初期は、日中よく日があたる場所でポツ・ポツ見られる程度ですが、適水温になる4月の中旬以降は主に夜間の方が活動しています。
食性・・・タニシは水底の礫やブロック護岸等の水中の壁面に生える付着藻類を食べています。昼間は水底に居ることが多く夜間は、護岸の壁つたいに水面付近まで這いずり上がりながらエサを食べています。生殖活動も夜間に行い2〜3匹がより集まっています。
食性2・・・水槽飼育観察中のタニシ(写真左上)は一緒に飼っている鯉や金魚・フナ用に与えている顆粒状の動物性資料も丸い口を動かして食べてるようなので、種類によっては雑食性ということも考えられます。
移動距離・・・タニシが一晩で動く距離はおよそ2m!。もちろん中にはこれ以上移動する個体もありますが、平均的にはこの位です。(これは用水路で実際にある程度、50〜100前後の個体数を調べています)
このことから実際の釣りでは、10m先のポイントに撒いたタニシは一晩たてば、2m前後仕掛けの投入点からずれることになります。また、撒かれたタニシはたいてい岸よりに移動します。
保存・飼育方法・・・気温の低い時期は、水を切って園芸用や潮干狩り用のネット等に入れて、風通しの良い日陰で尚且つ、気温が下がり過ぎて凍らない場所に置きます。気温の高い時期(シーズン中)は冷蔵庫で冬眠させるか、底の広いバケツや容器に少数ずつタニシを入れて、少なめに水をはります。日中1時間位日が当たる場所に置いておく事でタニシの殻に付いている藻類が光合成で増えるので、エサにもなります。バケツに入れて屋外に放置する場合は、タニシの数を少なめに入れるのが、長期間活かすこつです。大量にバケツに入れると酸欠で1日〜2日間で死ぬタニシが出始めます。
保存2・・・採取したタニシですが、潮干狩り用ネットに入れても直接地面に置いたのでは、虫(ウジ)が湧いたり、ハサミムシやシデムシ等の肉食性の昆虫に食べられてしまいます。物干し竿等に吊り下げて1日〜2日水切りをすると、タニシはヘタを閉じて半仮眠状態になります。雨が降る時はそのままにして、晴天が続き日中のの気温が高くなる場合は再度、日陰に吊りなおすことで、1ヶ月位は楽に活かしてキープできます。
※・・・地域によっては、自治体や学校単位で河川浄化のシンボルとしてホタルの幼虫を放流してる場所があります。カワニナやヒメタニシ・モノアラガイ等はホタルの幼虫のエサにもなりますので、捕り過ぎないようにしたいものです。


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釣り人から鯉を科学する

鯉の特徴
飼育・鯉 嗅覚 鯉が匂いや味を感じるのは、鼻腔とひげや口の廻りにある味蕾である。嗅覚はかなり鋭く、水中に解けている微量な物質でも反応する。魚には味と匂いの区別がなく、匂い=味らしい。
聴覚 うきぶくろと内耳を連絡するウェーバー器官を備えており、聴覚は発達している。音を感知するのは耳石と側線で、振動や水中生物の出す音には特に敏感であるが、人の話し声等は水面で反射されて水中には伝わり難いので、それほどでもない。
視覚 飼育下では人間の姿も識別出来るので視力もかなり発達しいると推測され色覚もあるが、自然界ではもともと透明度の低い中・下流域に生息しているので、渓流魚ほどは視覚が役に立っていないようである。動くものには特によく反応する。
危険回避の本能・その他
危険回避の本能・・・体表に特殊な物質を含む細胞が多数あり、外敵や釣り人の針等により表皮に傷がつくと、この物質が流れ出し、鼻腔でその匂いを感知した周辺の仲間はいっせいに避難する。
※鯉をリリースする時は、竿を出しているポイントから離れたところで行いましょう!

傷ついた鯉について・・・釣りをしていると、場合によっては取り込みに失敗してバラしたり、ラインブレークや根掛かり等で釣り上げることが出来なかったりしますが、その後それらの魚はどうなるのでしょうか?体表に付いた小さな傷なら、生物が本来持っている自然治癒力で治ります。また、針が口元に刺さったままバラしてしまった場合、浅い傷なら生態の防御反応で異物を押し出す働きがあるので自然に外れます。計測のため陸に上げられた魚体があばれたり、針で出血した場合も程度によりますが浅い傷なら治ります。
※魚類の場合、体表面のぬめりが自己防衛のための殺菌作用を担っていますので、ぬめりを拭くようなことは禁物です。
釣り上げた魚体はなるべくソフトにあつかいましょう!
魚体のキープについて・・・大会や大型魚が釣れた等で、やむをえず魚体をキープする場合どうしていますか?
魚は針に掛かれば猛然と暴れます。当然、(釣り上げられる=死につながる)本能がそうさせるのですが、釣られた魚は体力が消耗しきっており、これを回復させてやらないとなりません。回復には魚が鰓蓋を大きく広げて呼吸出来るスペースが必要です。ライフバッグに入れる場合、魚体とバッグの大きさに注意が必要です。またエラに太すぎるナイロンロープを通すのも、組み紐構造のものではエラに傷がつきます。私はやむをえず魚体をキープする場合、
なわとびの紐を使っています。これは断面がパスタのような単層構造の塩化ビニール製のものを使用することで、エラに紐を通しても傷が付きません。
※魚体のキープは必要最小限度にとどめましょう!

鯉の泳ぎ方について・・・・この項目の上、水槽の鯉の画像を見て下さい。背びれが少し、たたまれていることに気づきましたか?
これは水槽が狭いためではなく、通常鯉は泳ぐ時背びれを後方に折りたたみます。これは水中での抵抗を減らすためですが、この背びれが瞬間的に起つ時があります。お判りですか?
方向転換する時です。背びれを立てることにより進行方向にたいして一気に減速して、補助的に胸鰭と尾びれで方向を変えます。これは池の鯉でも水槽飼育の鯉でも同じです。この時、注意しなければならないのが、背びれの前の部分にある第1棘です。この部分の後ろ側はノコギリの刃先のようにギザギザになっているので、鯉とファイト中などは特に気を付けないと、急激な横走りや方向転換した際にラインを切られてしまいます。別に鯉が考えてこのような行動を取る訳ではありません。危険回避の本能として生まれながらにして自然に備わっているものなのです。
    
鯉・背びれ拡大画像
鯉・尻びれ拡大画像
 ※・・・尻鰭にも同じようなノコギリ状棘があります→
飼育観察下に見られる習性
飼育下や公園の池などに放流された鯉は水面上のエサをよく食べますが、基本的には底でエサを摂ります。水槽内での摂餌行動を観察していると、面白いことがわかります。水中に浮遊性のエサを入れると、すぐに反応して食べますが、口に入れた後必ず水底にある敷石を吸い込みます。不要な石は鰓蓋の間や口から吐き戻し、また同じ行動を繰り返します。このことから鯉が底でエサを摂るのが本能的にインプットされている習性だとわかります。

自宅では観察のため同じ水槽で3〜4cm位のフナとエビ、6cm〜12cm位のドジョウを飼っていましたが、ドジョウとエビは鯉のエサとして食べられました。殻が硬いエビや口の中に吸い込みきれないドジョウなどは、喉の奥の咽頭歯で噛み潰して吐き出すを繰り返していました。現在、自宅の鯉は水槽が小さいため30cm程ですが、この大きさの個体でも口に入る直径のものなら食べるようです。

以前、水槽にエサとして干しブドウを入れて観察しましたが、鯉よりもドジョウの方がエサにたいする反応が早かったです。詳しくはわかりませんが、ドジョウの方が嗅覚が優れているのかもしれません。

02年と03年はハタキ(産卵)ませんでしたが01年の4月下旬、水槽内で鯉の卵を見ることができました。夜間に水底の敷石に体を擦り付ける様な行動が何回も見られ、水が真っ白に濁ってしまったので水槽を掃除したところ、敷石にびっしりと粘着性の卵が産みつけられていました。


飼育・観察コーナー
ソウギョ カラス貝
ソウギョ
06年5月より飼育中
カラス貝
06年6.25日江戸川で採取・甲殻20cm
現在、自宅の水槽では鯉の他に、上記のソウギョとカラス貝を観察のため飼育中です。
与えているエサは市販の顆粒エサに乾燥アカムシ。
他には植物性の実験中のエサ(このエサはまだ公開出来ませんが、鯉・ソウギョ共に非常に食いが良いので実釣テストに入ろうと思っています。)
ソウギョはアカムシを好んで食べていますので、冬場など岸辺に葦がない時期は環形類も食べているものと思われます。また、自然の状態で生息しているソウギョは岸際で水に浸かっている雑草等は枯れていてもエサとして食べることが観察されています。


仕切り線

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